北マケドニアにおける自動車の運転

令和6年8月5日
EU免許証所持者または下記の条件を満たす場合は北マケドニア共和国においても自動車を運転することができますが、当地は交通事情や運転マナーが日本と比べるとかなり悪いため十分な注意が必要です。

北マケドニアでの自動車の運転に必要なもの

日本の運転免許証所有者が北マケドニアで(レンタカーを含む)自動車を運転するためには以下の書類を携行する必要があります。ただし、以下の書類のみで運転が可能となるのは入国後6ヶ月以内の者に限られます。6ヶ月を超える長期滞在者は免許の切替えが必要となります。 詳細は北マケドニア内務省にご確認願います。
(1)日本の運転免許証
(2)日本で発行された国際運転免許証
(3)パスポート
(4)有効な自動車保険

運転上の注意事項

(1)交通ルールを遵守してください。(道路標識や道路標示を予め確認しておきましょう)
(2)ある程度の道路整備は進んでいるものの、路面が陥没している箇所があります。
(3)信号待ちの際、一方的に窓を洗い金銭を要求してくる人達がいます。不要であれば近づいてきた時点でジェスチャーにて相手に意思表示をしましょう。
(4)整備不良車が多く、法定速度超過や乱暴な運転が多いです。
(5)冬季には冬タイヤ装着が義務づけられていますが、これを守らない車が多いため,積雪時や路面凍結時に事故が多発しています。
(6)道路照明灯の明るさが不十分かつ未設置の箇所があります。視程が短いため、車間距離を十分に取るようご注意下さい。
(7)万が一事故に遭った際は、警察に連絡してください。警察官の現場検証が終了するまで車両の移動は控えてください。
    事故当時の対応が後の当局による取調べや民事訴訟に影響を及ぼします。安易な示談に応ずることなく、直ちに警察官の臨場を求める必要があります。
    また事故現場の写真は忘れずに撮るようにしてください。
(8)飲酒運転や薬物を使用しての運転は絶対にしないでください。飲酒運転などにより事故を起こした場合、厳しく処罰されるとともに、保険の適用を受けることができなくなります。
(9)長距離を運転する場合は、必ず早めに休憩を取るようにしてください。
(10)シートベルトは同乗者全ての着用が義務付けられています。また、チャイルドシートに関しても、子供に合ったものを使用することが義務となっています。
(11)運転中の携帯電話の利用は禁止されています。

駐車の際の注意事項

(1)短時間でも車を離れる際には、必ずエンジンキーを抜き、ドアロックをしてください。
(2)車内には貴重品だけではなく、バッグ、サングラス、小銭なども放置しないようにしてください。
    外から目に付く場所にこれらの物を置いていると、盗み目的でガラスを割られるなどの被害に遭う危険性が非常に高くなります。
(3)車は人目につきやすく明るい場所や防犯カメラが設置されている場所に駐車することをお勧めします。
(4)スコピエ中心部の駐車場の多くは有料です。駐車場から離れる前に有料駐車場かどうか、支払方法について確認するようにしてください。
    ショートメッセージによる支払が主に使われています。支払が正常に行われていない場合や違法駐車は頻繁にレッカー車が回収しており、罰金が発生しますのでご注意ください。

事故にあった場合の対応

(1)負傷者の救護
    何よりもまず人命第一です。負傷者がいる場合は直ちに救急車を手配してください。通報先は「112」。
(2)警察への通報
    事故発生時は警察に通報してください。通報先は「112」。
    場合によってはその場で相手が示談を求めてくることも考えられますが、急いで要求を飲む必要はありません。
    まずは警察に通報し、現場検証をしてもらうことが重要です。
(3)相手側情報の聴取
   ・住所、氏名、生年月日、電話番号、免許証の写真
   ・車両番号、メーカー、車種、色
   ・相手の加入保険会社名及び連絡先
(4)車の損傷状況の確認、現場写真の撮影
(5)その他
   ・現場に臨場した警察官の所属、氏名、連絡先など
   ・目撃者などの住所、氏名、電話番号など