ご挨拶

令和7年1月17日
 北マケドニア日本国大使館のHPへようこそ。
 令和6年12月10日に北マケドニア国駐箚大使として発令を受け、令和7年1月16日に着任し、その翌日17日には、シリヤノフスカ=ダフコヴァ大統領に信任状を捧呈しました。日本政府の代表として、両国間の友好・協力関係の増進のために活動できることを、大変光栄に、そして嬉しく思います。
 
 マケドニアは、旧ユーゴスラビア連邦共和国の崩壊に伴って生まれた比較的新しい国で、2019年に国名が変更されたこともあって、日本人にとってはなかなかイメージがつかみにくい国かもしれません。私は駐箚大使を拝命してから、この国の文化や歴史を学びましたが、しばしば「文明の十字路」と形容されるバルカン半島に位置するだけあって、古代ローマ帝国、ビザンチン帝国、オスマン帝国、そして旧ユーゴスラヴィア時代に至るまで、極めて多様性に富む、豊かで興味深い文化と歴史を有している国であることを改めて認識しました。
 例えばオフリドは、数百万年前にできたと言われる世界でも稀な古代湖と特有の生態系、そしてその周囲に点在する数多くの異なる時代の教会群により、ユネスコの複合世界遺産(自然遺産と文化遺産の双方の価値を有する世界遺産)に認定され、世界中からの観光客を惹きつけています。
 
 日本との関係については、1963年(旧ユーゴスラビア連邦共和国)の大地震で首都スコピエが壊滅的な被害を受けた際、同市復興のためのマスタープランが公募され、日本人建築家丹下健三氏のプランが採用されました。そのため、同氏は北マケドニア国民に敬愛されていることもあり、親日的な国柄と言われています。
 
 昨年は、日本と北マケドニアとの外交関係樹立30周年に当たり、多くの記念行事が実施されました。本年は、こうした基礎の上に立って、さらに緊密な関係を築いていければと考えています。現在の北マケドニアの重要課題の一つは、EU加盟です。日本にとっても、北マケドニアを含む西バルカン諸国のEU加盟を通じた安定と繁栄は重要であり、「西バルカン・イニシアティブ」に基づき、右を念頭においた支援を続けます。特に経済面では、北マケドニアは外国からの投資に期待しており、ご関心のある日系企業に対しては、できる限り情報提供等の支援を行って参ります。また、ビジネスであれ、観光であれ、当国を訪問される邦人の皆様の安全・安心のために、万全を期すよう努力したいと存じます。
 
今後の両国関係の発展のために、全力を尽くして参りますので、関係者の皆様のご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。